腫瘍随伴症候群が疑われる多発性筋炎を発症した肺扁平上皮癌の1例

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タイトル別名
  • A Case of Squamous Cell Lung Carcinoma with Polymyositis Suspected of Being Paraneoplastic Syndrome

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説明

<p>背景.肺癌の診断後に多発性筋炎を発症する例は稀である.症例.症例は63歳男性.2015年2月に肺扁平上皮癌(cT4N2M1b,stage IV)と診断されCarboplatin(CBDCA)およびTegafur/gimeracil/oteracil(S-1)による化学療法で安定の評価であった.化学療法中からcreatinine kinase(CK)の上昇があり,当初S-1による横紋筋融解症が疑われたため,化学療法をCBDCAおよびNanoparticle-albumin-bound-paclitaxel(nab-PTX)に変更した.しかしCKの上昇が止まらず発熱や筋力低下を伴ってきたため,筋炎を疑い筋生検したところ,多発性筋炎と診断された.Prednisolone(PSL)および免疫抑制剤による治療で多発性筋炎は改善した.結論.肺癌にCKの上昇を併発した際には,多発性筋炎の可能性を考える必要がある.</p>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 56 (4), 278-283, 2016

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (7)*注記

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