病理病期IB~IIIB期非小細胞肺癌に対するcarboplatin+weekly paclitaxel併用術後化学療法の安全性に関する検討

  • 岡野 義夫
    独立行政法人国立病院機構高知病院呼吸器科
  • 日野 弘之
    独立行政法人国立病院機構高知病院呼吸器外科
  • 吉田 光輝
    独立行政法人国立病院機構高知病院呼吸器外科
  • 畠山 暢生
    独立行政法人国立病院機構高知病院呼吸器科
  • 篠原 勉
    独立行政法人国立病院機構高知病院臨床研究部
  • 大串 文隆
    独立行政法人国立病院機構高知病院呼吸器科

書誌事項

タイトル別名
  • Safety of Adjuvant Chemotherapy with Carboplatin and Weekly Paclitaxel for Pathological Stage IB-IIIB Non-small Cell Lung Cancer

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抄録

目的.病理病期IB~IIIB期非小細胞肺癌に対するcarboplatin(CBDCA)+weekly paclitaxel(PTX)併用化学療法の安全性を検討する.対象と方法.2003年4月より2008年10月までの5年7ヶ月間の肺癌手術症例で術後化学療法としてCBDCA+weekly PTXによる化学療法を行った症例を対象とした.CBDCAは第1病日に,PTXは第1,8,15病日に28日間隔で投与した.CBDCA AUC=5,PTX 60 mg/m2を投与量とし,4クールを標準治療とした.有害事象の評価は,Common Terminology Criteria for Adverse Events(CTCAE)version 3.0により行った.検討項目は,毒性,完遂率で,これらをレトロスペクティブに検討した.結果.29例で検討した.G3/4の血液毒性は,好中球減少8例(27.6%),貧血3例(10.3%),白血球減少2例(6.9%),血小板減少1例(3.4%),発熱性好中球減少症1例(3.4%)に認めた.G3/4の非血液毒性は,吐血1例(3.4%)に認めた.治療関連死は認めなかった.PTXの投与を中止した回数は11回(3.4%)でありPTXの投与完遂率は96.6%であった.結論.本治療法は副作用が軽微であり,安全に実施することができた.<br>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 51 (3), 165-170, 2011

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (14)*注記

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