書誌事項
- タイトル別名
-
- Management of Malignant Pleural Effusion in the Outpatient Clinic Using an Implantable Access System
この論文をさがす
説明
目的.胸腔ポートの植え込みにより,悪性胸水のコントロールと抗癌剤の胸腔内反復投与を外来通院にて行い,本法の安全性および外来通院期間について検討した.対象と方法.胸腔ドレナージ術を行うも胸水コントロールが困難であった,病理組織学的に悪性胸水と診断された7症例を対象とした.肺腺癌3例,大腸癌2例,直腸癌1例,胸膜悪性中皮腫1例であった.局麻下に胸腔ポート植え込み術を行い,その後は外来にて胸水の増加に対しては排液を行い,2週間に1度carboplatin(CBDCA)50 mg,fluorouracil(5-FU)250 mgを胸腔内に投与した.結果.全症例,合併症なく植え込み術を行い,外来通院治療が可能となり,胸水コントロールも容易に行えた.胸腔内への抗癌剤反復投与に伴う関連死亡は認めず,腎不全,骨髄抑制,感染等の重篤な副作用は認めなかった.7症例の生存期間中央値は,468日であった.また平均通院期間は,181.1日であった.結論.患者のQOLを損なうことなく悪性胸水の通院治療を可能とする本法は安全で有用であり,比較的長期の生存も期待できる.<br>
収録刊行物
-
- 肺癌
-
肺癌 46 (6), 711-714, 2006
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204682233600
-
- NII論文ID
- 110005519225
-
- NII書誌ID
- AN00203978
-
- ISSN
- 13489992
- 03869628
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可