横紋筋肉腫の混在を有した混合型小細胞肺癌の1例

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タイトル別名
  • A Rare Case of Small Cell Lung Carcinoma Combined with Rhabdomyosarcoma

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抄録

<p>背景.小細胞肺癌の中で非小細胞癌の成分を含む小細胞癌は,混合型小細胞肺癌と定義されている.混在する腫瘍は大細胞神経内分泌癌や腺癌が多く,肉腫の混在はほとんど報告がない.今回,我々は横紋筋肉腫の混在を有した混合型小細胞肺癌の症例を経験し,非常に稀であるため報告する.症例.75歳男性.間質性肺炎合併の小細胞肺癌(cT2aN1M1a Stage IV)に対してシスプラチンとエトポシド併用療法(CDDP+VP-16),カルボプラチンとエトポシド併用療法(CBDCA+VP-16)を4コース施行した.Partial remissionとなり外来で経過観察していたが,間質性肺炎の急性増悪にて状態が悪化し死亡した.病理解剖で小細胞癌の中に横紋筋肉腫の混在を有し,混合型小細胞肺癌と診断した.結論.混合型小細胞肺癌は様々な腫瘍を混在する可能性があり,その診断は治療法の選択や予後の判断に関わるため重要である.</p>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 57 (4), 320-324, 2017

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (9)*注記

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