ヒトの歯面より分離した<I>Streptococcus sanguis</I>の分類と平滑面付着能

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タイトル別名
  • Isolation and classification of <I>Streptococcus sanguis</I> from human tooth surfaces and their adherence ability to smooth glass surfaces
  • II. Adherence of Streptococcus sanguis to smooth glass surfaces and its interactio n with Streptococcus mutans
  • II. <I>Streptococcus sanguis</I>の平滑面付着能ならびに<I>Streptococcus mutans</I>との相互作用

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説明

ヒトのプラークより分離, 同定し, 血清型及び生物型に型別したStzeptococcus sanguis菌株について, その菌体結合グルコシルトランスフエラーゼ (GTase) と平滑面付着能との関係, ならびにS. sanguisの平滑面付着におけるStreptococcus mutansとの相互作用をin vitnのモデル系で調べた。<BR>S. sanguisの菌体結合GTaseは, 高度な活性を示すものから, 活性の低いものまで広い範囲に分布した。しかし, S. sanguis菌体のスクロース存在下でのガラス平滑面付着能は, 高度な菌体結合GTase活性を示す菌株を含めてほとんど認められなかった。ところがS. sanguisは, S. Mutans B13株の菌体外GTaseを菌体に結合し, スクロースを添加すると, 顕著なガラス平滑面付着性を示すようになった。逆にS. sanguisの菌体外GTaseもS. mtans菌体に結合するが, 著明な付着能の促進は見られなかった。<BR>以上の所見から, S.sanguisの歯面への付着に, S.mutansが産生するGTaseが関与する可能性が示唆された。

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