-
- 野村 泰之
- 日本大学 医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
書誌事項
- タイトル別名
-
- ゼンテイ ヘイコウ キノウ ト ジュウリョク テキオウ
この論文をさがす
説明
新たな宇宙開発時代にともなって低重力環境など異重力環境への対応が必要な時代となってきた.有史以来,地球上の1G環境で過ごしてきた人類にとって,異重力環境での平衡機能は未知な部分が多い.1G環境でのヒトの平衡バランスは,入力としての3系統への情報が,中枢前庭と高次脳での制御を経て合目的に全身に出力されることで維持されている.しかし異重力環境に突入して内耳前庭への入力情報が変化すると,入出力系統の統合混乱をきたして多様な平衡障害を生じ,宇宙酔いなども生じる.そこで異重力環境への適応をいかに速やかにこなし,平衡障害や空間識失調に陥らずに身体活動のパフォーマンスを保つかが鍵となり,それはひいては地上での平衡障害疾患治療へのフィードバックへもつながることになる.ここでは地上と低重力環境における平衡機能の差異を中心に述べる.
収録刊行物
-
- バイオメカニズム学会誌
-
バイオメカニズム学会誌 34 (1), 17-22, 2010
バイオメカニズム学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204688696320
-
- NII論文ID
- 10025982154
-
- NII書誌ID
- AN00334047
-
- NDL書誌ID
- 10576086
-
- ISSN
- 02850885
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可