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- 青村 茂
- 首都大学東京大学院 システムデザイン研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- 頭部損傷メカニズムの解明 : 頭を強打すると何が起きるのか
- トウブ ソンショウ メカニズム ノ カイメイ : アタマ オ キョウダ スル ト ナニ ガ オキル ノ カ
- -頭を強打すると何が起きるのか-
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説明
人間が頭部に衝撃を受けると局在性脳損傷,或は脳震盪やびまん性軸索損傷(DAI)等を発症する.局在性脳損傷は脳表面の局部的なひずみや急激な圧力変動により引き起こされ,DAI 等は脳内の広範囲に発生するせん断応力やひずみが原因である.これらは脳の活動に重大な影響を及ぼし,時には死に至ることもある.衝撃と一口に言っても転倒や転落,凶器や拳での殴打から交通事故やスポーツ中の事故など様々で,衝撃時の微妙な状況の違いで実に様々な症状を呈するが,その因果関係は力学的に説明されるべきことである.本解説では,人間の最も重要な部位である頭部が衝撃を受けた際に頭蓋内で何が起こり,その結果どのような症状が発症するのかそのメカニズムを,数値計算や細胞実験をもとに実際の事故の症例の検証もまじえながら力学的観点から解説する.それらを元に,さらに,現在の最先端の研究を紹介し今後の発展についても言及する.
収録刊行物
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- バイオメカニズム学会誌
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バイオメカニズム学会誌 36 (4), 212-218, 2012
バイオメカニズム学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204689181184
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- NII論文ID
- 10031080004
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- NII書誌ID
- AN00334047
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- NDL書誌ID
- 024122337
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- ISSN
- 02850885
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可