液体報酬の供給装置について

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  • エキタイ ホウシュウ ノ キョウキュウ ソウチ ニ ツイテ

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抄録

ネズミを用いる動物実験で, 水やミルク或いは庶糖とか, サッカリン, エタノールなどを含有する液体を単位量の形で供給する方法の一つに, ハーバード型スキナー箱で採用されている “汲み上げ” 方式がある。<BR>この “汲み上げ” 方式の不便な点としては, (1) 支給の単位量を変える手続きが煩瑣なこと, (2) 杓子で抄い上げられる際に液の一部が飛びちることもあり, 一回一回の支給量が安定しないこと, 等が挙げられる。<BR>こうした “汲み上げ” 方式に代わるものとしては, 受皿の上部から単位量の水滴を垂らす滴下方式がある。しかし, この方法でも, 滴下孔の状態その他で, 水滴の形成速度が安定せず, 作られる滴の容量も動揺する。<BR>われわれはこれらの欠点を避けるために, 長い細管を通して単位量の液がかなりの速さで押し出されるという射出方式を採り入れた装置を試作し, 水とアルコール飲料の選択を含む動物実験に用いてみた*。

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