東京圏在住サラリーマンの通勤時身体運動量

書誌事項

タイトル別名
  • Quantity of Physical Exercise Expended during Commuting by Office Workers Residing in the Greater Tokyo Area
  • トウキョウケン ザイジュウ サラリーマン ノ ツウキンジ シンタイ ウンドウリョウ

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説明

東京圏在住サラリーマンの通勤時身体運動量:中野治美ほか.大妻女子大学家政学部公衆衛生研究室―目的:東京圏在住サラリーマンの中強度以上身体活動の量を測定し,電車通勤者とクルマ通勤者とで比較する. 対象と方法:歩数および身体活動の測定には,身体活動強度METs(=安静時の何倍かを表す単位)を1分ごとに記録する身体活動量計(オムロンHJA-350 IT)を使った.データをパソコンに移して,通勤時間帯および全日の運動量「エクササイズEx」(=METs(≥3)×時間)を計算した. 結果:電車通勤男性群(74人)は,朝夕の通勤にそれぞれ70±30,103±43分を使い,朝+夕通勤時のExは3.4±1.7で,これは全日のEx 5.3±2.4の64%を占めた.この全日Exは,クルマ通勤男性群(78人)の全日Ex 1.8±0.8の2.9倍であった.1日の歩数は,電車通勤男性群9,305±2,651歩で,クルマ通勤男性群3,490±1,406歩の2.7倍であった. 考察:厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」は,週23 Ex以上の身体運動を推奨している.東京圏在住の電車通勤サラリーマンの運動量は大きく,週日5日間では男性で平均26.5 Exとなり,電車通勤は生活習慣病予防に貢献しているように見える.<br> (産衛誌2010; 52: 133-139)<br>

収録刊行物

  • 産業衛生学雑誌

    産業衛生学雑誌 52 (3), 133-, 2010

    公益社団法人 日本産業衛生学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (24)*注記

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