季節外繁殖における雌羊の排卵率および産子率に及ぼす品種とPMSG投与量の影響
書誌事項
- タイトル別名
-
- Effects of breed and dose of PMSG injection on ovulation and prolificacy of ewes treated for out-of-seasonal breeding
この論文をさがす
説明
めん羊の非繁殖季節において, 天然黄体ホルモン含有シリコン製膣内挿入具 (CIDR) を9日間挿入し, 除去1日前に妊馬血清性性腺刺激ホルモン (PMSG) を0 (I群;対照群), 300 (II群), 600 (III群), 900 (IV群) I. U.を投与して, 発情, 排卵を誘起した。この時, 3品種 (サフォーク種;S [27頭], コリデール種;C [15頭], ボンドコリデール種;B [9頭]) とPMSG投与量の変化が発情開始時間, 排卵率および産子率に及ぼす効果を検討した。<BR>B種およびS種はC種に比べ, 処置後の平均発情開始時間が有意に早かった (P<0.01) 。PMSG投与により, 平均発情開始時間は早まる傾向にあったが, 有意差は認められなかった。排卵率にっいて, 品種間に有意差は認められなかった。IV群で最も高い排卵率 (2.5) が得られ, I, II, III群との問に有意差が認められた (P<0.05) 。分娩率はS, C, B種それぞれ63% (17/27), 40% (4/10), 50% (4/8) で, 有意差は認められなかった。また, PMSG量の違いによっても有意差は認められなかった (I群 : 57.1%, II群 : 38.5%, III群 : 57.1%, IV群 : 72.7%) 。産子率については, 品種間およびPMSG投与量による効果を明確にできなかった。<BR>これらの結果から, 非繁殖季節における雌羊の発情開始時間および排卵率は, 品種とCIDR処置に併用するPMSG投与量により異なることが示唆された。
収録刊行物
-
- 日本緬羊研究会誌
-
日本緬羊研究会誌 1994 (31), 5-10, 1994
日本緬羊研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204700995712
-
- NII論文ID
- 130004247949
-
- ISSN
- 21861013
- 03891305
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可