放牧牛の消化管内線虫に対する糞便検査を指標としたドラメクチンの効果

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  • Efficacy of Doramectin Against Gastrointestinal Nematodes by the Fecal Examination in Grazing Cattle on a Pasture
  • ホウボク ウシ ノ ショウカカンナイ センチュウ ニ タイスル フンベン ケン

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説明

放牧牛の消化管内線虫に対するドラメクチンの効果を調べるために鳥取県下の一牧野において糞便検査による駆虫試験を実施した.試験は無投薬対照および投薬の2群 (各群20頭) を設定し, 投薬群の各牛にドラメクチン200μg/kgを1回皮下注射し, Trichuris discolor, Capillaria bovis, Bunostomum phlebotomum, Mecistocirrus digitatusおよび虫卵では分別できない他の毛様線虫科を含む虫卵 (Strongyle-type) を数えた.その結果, これらの虫卵数は投薬後7日以降, 投薬群の値は対照群のそれと比較して有意に (P<0.001) 減少した.投薬による平均虫卵数の減少率は投薬後21日において98%であった.したがって, ドラメクチン200μg/kg投与は牛の消化管内線虫卵の減少を示すことから, 成虫に対する駆虫効果があるものと推察された.

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参考文献 (13)*注記

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