子牛におけるK99保有大腸菌症の発生と抗体調査

書誌事項

タイトル別名
  • Outbreak of K99<SUP>+</SUP> <I>Escherichia col</I>i Infection and Serological Survey in Calves
  • コウシ ニ オケル K99 ホユウ ダイチョウキンショウ ノ ハッセイ ト コ
  • Outbreak of K99+ Escherichia coli Infection and Serological Survey in Calves

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説明

1988年1月から10月にわたり, 子牛に発生した下痢便からのK99保有大腸菌 (以下, K99大腸菌) の分離を試みた. さらに, 分離したK99大腸菌の細菌学的検査および死亡した子牛の腸管内におけるK99抗原の付着状況の観察, ならびに成牛の抗体検査を中心とした疫学的調査を行った. 子牛から採取した下痢便50例から11例のK99大腸菌が分離された. 分離したK99大腸菌の毒素産生能はすべてST陽性, LT陰性で, 0抗原は09が9例, 08が2例であった. 腸管内のK99抗原の付着は空回腸で著明であった. また, 無作為に選んだ92戸, 100頭におけるK99抗体検査で, 4倍以上の抗体価を示した成牛が34頭 (34%) であった. さらに, 発生農家における同居牛のK99抗体価は6から9ヵ月で陽転した.

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