家兎に対する乳頭糞線虫の感染試験

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タイトル別名
  • Experimental Infections of Rabbits with <I>Strongyloides papillosus</I> (Calf Strain)
  • カト ニ タイスル ニュウトウ フンセンチュウ ノ カンセン シケン
  • Experimental Infections of Rabbits with Strongyloides papillosus (Calf Strain)

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抄録

牛由来の乳頭糞線虫 (姫路株, 1988; SPL) を, 実験小動物によって継代するための基礎試験を行った. まず, 予備試験としてSPLに感受性を示す実験小動物の種類を確認するため, 5種類の実験小動物に感染子虫10,000-100,000を暴露した. その結果, 糞便内へのSPL卵の排泄および成虫の寄生は家兎にのみ認められたが, マウス, スナネズミ, ラットおよびモルモットは陰性であった.<BR>次に, SPL感染に及ぼすデキサメサゾン (DEXA) の投与効果を検討するため, DEXAの投与量を異にした4群の家兎に感染子虫50,000-100,000を暴露した. 糞便内への虫卵排泄はすべての感染家兎に認められ, 13/18頭 (72%) が感染後12-29日に死亡した.死亡家兎は著しく体重が減少し, 衰弱死の経過をとった. 感染の程度は家兎による個体差が大であり, DEXAの効果を明らかにすることはできなかった. SPL感染後, 糞便内に少数個のコクシジウムのオーシストが検出された.

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