北海道の牛から検出された美麗食道虫<I>Gongylonema pulchrum</I> Molin, 1857

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タイトル別名
  • <I>Gongylonema pulchrum</I> Molin, 1857 from Cattle in Hokkaido
  • 北海道の牛から検出された美麗食道虫Gongylonema pulchrum Molin,1857
  • ホッカイドウ ノ ウシ カラ ケンシュツサレタ ビレイ ショクドウ チュウ G
  • Gongylonema pulchrum Molin, 1857 from Cattle in Hokkaido

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説明

1989年7月から1990年7月の間に北海道産牛5, 204頭の食道を検査し, 11支庁で生産された433頭に食道虫の寄生を認めた.<BR>形態学的検討の結果, 次の形態的特徴ならびに測定値から本種をGongylonema pulchrumと同定した.<BR>体前部の表面に縦走するクチクラの疣状突起物がある, 尾翼は左右非対称で, 肛門前方に5-7対, 同後方に5-6対の有柄乳頭を認める, 交接刺は左右の長さが異なる, 虫卵は卵殻が厚く, 産出時に幼虫を容れている. 感染率は9月と2月に高く, 12月と5月に低く, このことは中間宿主である糞食性コガネムシ類の春と秋の牧野への出現と密接な関係があるものと推測された.北海道名地の牛から成虫が確認されていることから, 本寄生虫は北海道に定着しているものと考えられた.

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