乳牛の第四胃疾患における第一胃および第四胃内電解質濃度

書誌事項

タイトル別名
  • Electrolyte Concentrations of Ruminal and Abomasal Fluid in Cows with Abomasal Disorders
  • ニュウギュウ ノ ダイ4イ シッカン ニ オケル ダイ1イ オヨビ ダイ4

この論文をさがす

抄録

ホルスタイン種乳牛の第四胃疾患101の第一・第四胃内容および血清の電解質濃度を測定した.第一胃内容Clは, 迷走神経性消化障害 (機能的幽門狭窄症) 例で66.0±21.2mEq/l, 第四胃捻転例で244±13.lmEq/lであり, 前者では第一胃への逆流が強く起こることが示された.迷走神経性消化障害例では第一胃内容Kと第四胃内容Naが第四胃捻転例と比較して有意に低かった.第一胃内容Cl40mEq/l以上の例では, 血清Na, KおよびCl値が低く, 血液pH, HCO-3および過剰塩基値が高かった.第四胃内容量と血清Clの間には負の相関 (r=-0.52), 血清Mgとの間には正の相関 (r=0.59) が認められた.

収録刊行物

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ