金属異物による馬の空腸穿孔2例

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タイトル別名
  • Foreign-body Perforation of the Jejunum in Two Horses
  • キンゾク イブツ ニ ヨル ウマ ノ クウチョウ センコウ 2レイ

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抄録

金属異物による馬の空腸穿孔2例に遭遇した.症例1は10歳のサラブレッド種の繁殖雌馬で, 疝痛症状により開腹手術を行ったところ, 空腸に大網が癒着し, この癒着部位に長さ3cmのワイヤーが含まれていた.癒着した大網を切除して小腸閉塞を解除し, 壊死していた空腸7mを切除し吻合術を行った.術後経過は良好であった.症例2は12カ月齢のアングロアラブ種の雄で, 元気がなく, 発熱し, 抗生物質投与等の治療を行ったが死亡した.剖検により, 空腸上部に穿孔創を認め, その中に長さ4cmのワイヤーが含まれていた.馬が誤って金属異物を採食したことが急性腹症の原因となった今回の2症例から, 馬の飼養管理においても金属異物の飼料への混入には十分な注意が必要と思われた.

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参考文献 (7)*注記

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