輸入乾草に依存するホルスタイン種乳牛に対するバイパスメチオニンの投与効果

  • 芝野 健一
    兵庫県農業共済組合連合会家畜臨床総合研修所
  • 大西 真美
    兵庫県農業共済組合連合会丹波基幹家畜診療所
  • 中野 恭治
    兵庫県農業共済組合連合会家畜臨床総合研修所

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Supplemental Ruminally Protected Forms of Methionine on Holstein Dairy Cows Fed Imported Roughage
  • ユニュウ カンソウ ニ イゾン スル ホルスタインシュ ニュウギュウ ニ タイスル バイパスメチオニン ノ トウヨ コウカ

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抄録

輸入乾草と乳牛用配合飼料で飼養されている18頭のホルスタイン種乳牛 (経産牛16頭, 初産牛2頭) を用いて, ルーメンバイパスメチオニン (RPMet) の有効性を調査した.投与群には分娩前20日からその後全泌乳期間を通じて1頭当たり20g/日のRPMetを配合飼料に添加した.Cornell Net Carbohydrate and Protein System (CNCPS) によって給与飼料中アミノ酸を評価 (乳量40kg相当) したところ, メチオニン, ロイシン, ヒスチジンが不足していた.投与群の補正乳量, 乳蛋白質率, 乳蛋白質量, 無脂固形分は, 対照群に比べ高かった (P<0.05).しかし総コレステロールとアポリポ蛋白B-100を除く血液生化学成分値および繁殖成績については, 両群間に差はなかった.添加後の血1清中メチオニン濃度, 総アミノ酸濃度, 総非必須アミノ酸濃度の増加 (P<0.05) は, 乳蛋白質合成に貢献したと考えられ, 購入飼料に依存するいわゆる都市型酪農においても, RPMetの応用は有効と思われた.

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参考文献 (30)*注記

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