書誌事項
- タイトル別名
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- Two Cases of Canine Pyloric Tumor
- イヌ ノ イ ユウモンブ シュヨウ 2レイ
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抄録
8歳齢の雌ヨークシャテリア (症例1) および14歳齢の雌シェトランドシープドッグ (症例2) が, いずれも頑固な食餌後の嘔吐を主訴として来院した. どちらも経過は消耗性で, 保存ポ法によって好転しなかった. 2症例ともX線造影で幽門狭窄が疑われ試験開腹術を実施した. 症例lでは幽門部管腔内にカリフラワー状の組織が増生し, 症例2では漿膜面に球形腫瘤が認められた. これらの異常構造物はいずれも腫瘍性病変と思われ, 幽門部通過障害の原因と考えられた. 生検による病天診断により, 症例1は腺癌, 症例2はリンパ肉腫と診断した. 犬の胃腫瘍はまれであり症状に特徴を欠くことなどから, 早期発見は困難だが, 高齢犬の頑固な嘔吐では本疾患も疑って精査すべきと考えられた.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 46 (6), 492-494, 1993
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204708624768
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- NII論文ID
- 130004051524
- 120001000387
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 3829420
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可