キャットフードに起因した猫のビタミンD過剰症
書誌事項
- タイトル別名
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- Feline Vitamin D Toxicosis Caused by Commercially Available Cat Food
- キャット フード ニ キインシタ ネコ ノ ビタミン D カジョウショウ
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説明
1990年5~7月. キャットフードによるビタミンD中毒が疑われた猫4頭について, 血中ビタミンD代謝産物濃度とキャットフード中のビタミンD含有量を測定し, 石灰沈着との因果関係を追究した. また, 4頭の実験猫を用いてそのキャットフードによる給与試験を実施した. 全症例は同一市販キャットフードを主体に飼育され, 症例1と2は尿毒症に陥っていた. 血漿Ca濃度は症例1の初診時を除き全症例で11mg/dl以上を, また25 (OH) D濃度は100ng/ml以上を呈した. 死亡例では全身性の石灰沈着が著明に認められ, 上皮小体の萎縮が観察された. いっぽう, キャットフード中のビタミンD含有量は5, 290IU/100gと異常な高値を示し, キャットフードの給与試験では給与開始後血漿25 (OH) D濃度は著しく上昇しCa濃度も増加した.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 46 (7), 577-581, 1993
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204709093760
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- NII論文ID
- 130003847983
- 10012399288
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 3842594
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可