沖縄県で発生した<I>Brucella canis</I>による犬の集団流産例

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タイトル別名
  • Outbreaks of Canine Abortions Caused by <I>Brucella canis</I> in Okinawa Prefecture
  • 日本小動物獣医学会会誌 沖縄県で発生したBrucella canisによる犬の集団流産例
  • ニホン ショウドウブツ ジュウイガクカイ カイシ オキナワケン デ ハッセイシタ Brucella canis ニ ヨル イヌ ノ シュウダン リュウザンレイ
  • Outbreaks of Canine Abortions Caused by Brucella canis in Okinawa Prefecture

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抄録

2005年9月から2006年1月にかけ沖縄県の2ブリーダーケンネルにおいて, 胎齢45~50日の16頭の犬の集団流産が発生した. 最後に流産した個体 (プードル, 2歳) から娩出された胎子について病性鑑定を行った結果, グラム陰性短桿菌が純培養状に分離された. 生化学的性状とBrucella属特異遺伝子であるBCSP31のPCRおよびomp31のPCRRFLP解析によりBrucella canisと同定された. 試験管凝集反応による抗体検査では, 流産個体および同居雄は16頭 (雄6頭, 雌10頭) が160倍から1, 280倍の抗体価で陽性であった. 当該ケンネルでは全頭の抗体検査の結果, 抗体価640倍以上を示す個体の淘汰とミノサイクリンの経口投与 (10mg/kg, 1日2回, 60~90日間) により抗体は陰転し, 清浄化が図られたもとの考えられた.

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