経口エストラジオール製剤が著効を示したホルモン反応性尿失禁の犬の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Hormone-Responsive Urinary Incontinence in a Female Dog Treated Effectively with Oral Oestradiol Preparation
  • ケイコウ エストラジオール セイザイ ガ チョコウ オ シメシタ ホルモン ハンノウセイ ニョウ シッキン ノ イヌ ノ 1レイ

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抄録

1歳6カ月齢,避妊済み雌のウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアが,避妊手術約8カ月後からの睡眠時の尿失禁を主訴に来院した.検査で異常は認められず,稟告からホルモン反応性尿失禁と仮診断され,エストラジオール製剤による治療を開始した.初診時の結果では,血清エストラジオール濃度の低値が認められた.投薬による副作用として一時的に軽度皮膚炎がみられたが,エストラジオール製剤の合計3回の経口投与の後,2年以上も尿失禁のない期間が持続し,第753病日現在も再発の徴候もなく,良好に経過している.ホルモン反応性尿失禁に対する経口エストラジオール製剤による治療は,治療効果,投薬の負担の軽減及び副作用の観点から,従来の内科的治療に代わる新たな治療法となりえる可能性がある.

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参考文献 (21)*注記

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