トキソプラズマ不活化抗原の豚における防御効果

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タイトル別名
  • Protective Effects of Inactivated Toxoplasma Antigen in Pigs
  • トキソプラズマ フカツカ コウゲン ノ ブタ ニ オケル ボウギョ コウカ

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抄録

トキソプラズマ (Tp) RR株をホルマリンで不活化し, フロインドの完全アジュバントを加えて作出した抗原を接種した豚に, TpSS株の猫継代オーシスト, あるいはそのマウス継代増殖型原虫で攻撃し, 感染防御効果を検討した.その結果, オーシストによる攻撃に対し抗原非接種豚は攻撃後11日あるいは15日目に死亡したが, 抗原接種豚はすべて耐過生存し, 有意な防御効果を得た.いっぽう, 増殖型原虫による攻撃に対し非接種, 接種豚とも耐過生存したが, 後者は前者に比べて発熱期間が短縮し, その他のTp特異症状もみられず, 良好な経過で回復した.なお, すべての耐過生存豚はTp攻撃によるラテックス凝集価の急上昇, 虫血症の発現, さらに脳および筋肉内にTpシストの残留を認めた.

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