ブタの間性2例における生殖器の形態とその染色体について

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  • ブタ ノ カンセイ 2レイ ニ オケル セイショクキ ノ ケイタイ ト ソノ センショクタイ ニ ツイテ

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間性豚2例について肉眼解剖, 組織学的検索ならびに血液と脾臓組織の3日間培養により染色体の観察を行なったところ, つぎのような成績がえられた.<BR>1. 間性豚の外形はいずれも雌様であり, 外陰部は腹陰唇交連の背方突出が特徴で, 狭窄された陰門からはかなり発達した陰核が亀頭状をなして露出していた.<BR>1. 内部生殖器の検査結果では精巣性半陰陽が1頭, 両腺性半陰陽が1頭だあった.<BR>3. 正常豚の染色体は38個で18対の常染色体と2個の性染色体からなり, 雄豚ではXY, 雌豚ではXXで, Xは中型の次中部着糸型で, Yは染色体中最小で中央部着糸型であった.また今回検査した問性豚の染色体数も正常豚と同様に38個であったが, 性染色体はいずれもXXの雌型であった.<BR>4. 脾臓組織の3日間培養法は死体材料により研究する場合にも便利であり, また血液培養法に比較し鮮明な標本がえられた.

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