イヌの実験的腎障害時における電気針療法の効果

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  • Effect of Electric Acupuncture in Dogs with Experimentally-Induced Renal Dysfunction
  • イヌ ノ ジッケンテキ ジン ショウガイジ ニ オケル デンキ ハリリョウホウ

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抄録

イヌの内科疾患に対する針灸治療の有効性を検討するために, 塩化第二水銀を投与して腎障害を作製し, 経穴理論と皮電点分布を参考にし, 「腎兪」, 「膀胱兪」, 「天枢」, 「委中」の4穴を選択して, 電気針療法を試みた.<BR>電気針療法を行った6例を針治療群とし, 他の6例は非治療群 (対照群) とした。針治療群では4例において上昇していたBUN, GOTの値は急速に回復し, また, 腎組織所見において著明な細胞浸潤像がみられ, 症状の改善が認められた.しかし, 非治療群では, 無尿, 嘔吐, 下痢などの症状が改善されず, 全例が実験期間中に死亡した.<BR>以上の結果から, 腎障害に対する電気針療法は, 腎組織を修復し, 腎機能を回復させることが考えられ, 臨床上, 治療効果が期待でき, さらに, 各種内科疾患に対しても有効な治療法となることが考えられた.

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