ブロイラーにおける蜂窩織炎の発生とその要因
書誌事項
- タイトル別名
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- Incidence of Coliform Cellulitis in Broiler Chicken of a Processing Plant and Investigation of the Risk Factors
- ブロイラー ニ オケル ホウカシキエン ノ ハッセイ ト ソノ ヨウイン
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抄録
2002年に,A系列のブロイラー出荷鶏で蜂窩織炎 (Ce) が多発した. 食鳥処理場 (処理場) におけるCeによる廃棄率と病態を調査し,同系列の農場 (農場) でCeを伴う漿膜炎 (Se) 型の大腸菌性敗血症 (大腸菌症) を認めたので病理学的に比較した. いっぽう,B系列はCeの発生が少なかったので両系列の飼育状況を比較し,Ceの発生要因を調査した. A系列のCeによる廃棄率は0.88%で,B系列の0.03%に比べ有意に高かった. 処理場のCe廃棄鶏の63%は雄で,下腹部や内股部に皮膚の肥厚,皮下水腫,チーズ様凝塊の形成を認めたが,Se病変はなかった. Ce病変やSe病変から大腸菌O78が分離された.農場のCe病変には痂皮形成や表皮炎を認めたので,床面との接触部位からの大腸菌感染が疑われた. 発生要因として,給温期間,飼育密度,空舎期間が関与しているものと考察した.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 62 (2), 121-125, 2009
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204711851264
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- NII論文ID
- 10025575252
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 10170903
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可