ロムスチンが有効であった犬の心基部にみられた組織球性肉腫の1例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Efficacy of Lomustine in a Dog with Histiocytic Sarcoma on the Cardiac Base
- ロムスチン ガ ユウコウ デ アッタ イヌ ノ シンキブ ニ ミラレタ ソシキ キュウセイ ニクシュ ノ 1レイ
この論文をさがす
抄録
10歳齢, 避妊済み雌のゴールデンレトリーバーが約1カ月前のX線検査において胸腔内に腫瘤様陰影像が認められ, その後, 発咳, 嘔吐などの臨床症状を発現したため, 本院を紹介来院した. 第39病日に試験的開胸術による生検を行い, 組織球性肉腫 (HS) と診断した. 3週間ごとにロムスチン (CCNU) 40mg/m2を経口投与したところ, 臨床症状の改善と明らかな腫瘍陰影の縮小が確認された. 第569日に発死するまでの間, 計17回のロムスチンの投与を行ったが重篤な副作用は見られず, 腫瘍は縮小したまま転移も認められなかった. 以上の所見から犬のHSに対してロムスチンは有効である可能性が示唆された.
収録刊行物
-
- 日本獣医師会雑誌
-
日本獣医師会雑誌 61 (10), 795-799, 2008
公益社団法人 日本獣医師会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204712013696
-
- NII論文ID
- 10025574746
-
- NII書誌ID
- AN00191857
-
- ISSN
- 21860211
- 04466454
-
- NDL書誌ID
- 9682838
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可