犬の線維軟骨塞栓症の1症例
書誌事項
- タイトル別名
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- Fibrocartilaginous Embolism in a Dog
- イヌ ノ センイ ナンコツ ソクセンショウ ノ 1 ショウレイ
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抄録
5歳齢のラブラドール・レトリーバーが3週間前に急性に発症した四肢麻痺の精査を希望して来院した. 神経学的検査では左前肢は下位運動神経徴候, 両後肢は正常あるいは上位運動神経徴候を示しており, 第6頸髄から第2胸髄の脊髄分節における障害と考えられたが, 単純X線検査では脊椎に異常所見は認められなかった. 磁気共鳴画像診断では第6頸髄内の左側にT1強調画像で等信号, T2強調画像で高信号を示し, 増強効果をほとんど示さない病変が認められ, 線維軟骨塞栓症 (FCE) と仮診断した. 病理解剖の結果, 同部位に脊髄の虚血性梗塞像が認められ, さらにその周辺の血管内に線維軟骨が確認できたことから, 本症例はFCEと確定診断された.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 58 (12), 829-833, 2005
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204712161920
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- NII論文ID
- 10016956860
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 7762644
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可