飼鳥における呼吸器病の治療ならびにマイコプラズマ検索

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Respiratory Disease in Caged Birds and Mycoplasma Examination (Screening)
  • カイドリ ニ オケル コキュウキビョウ ノ チリョウ ナラビニ マイコプラズマ ケンサク

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説明

飼鳥5鳥種131羽を対象にマイコプラズマ感染の実態を,マイコプラズマ属特異遺伝子を検出するnested-PCR法を用いて調査した. また,臨床症状を発現しているPCR陽性鳥について,症状の改善および検査の陰転化を指標に治療効果を評価した. マイコプラズマの陽性率は,鳥種別ではオカメインコの68.4%が最も高く,次いでラブバードの64.3%,ブンチョウの63.6%,セキセイインコの52.9%と続いた. 年齢別では3カ月齢以下で76.5%の高い陽性率を示した.症状別陽性率では,呼吸器症状を示す個体では67.0%,呼吸器症状以外の症状を示す個体では33.3%,無症状個体では40.0%であった. 治療によって88.7%の高い症状改善率を示したが,陰転率は74.0%であったことから,臨床的には効果的な治療が期待できるものの,一旦感染したマイコプラズマは体内に潜在化してしまう個体が存在することが示唆された.

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参考文献 (16)*注記

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