頸管結紮犬子宮への大腸菌接種による実験的子宮蓄膿症の発症試験

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  • Experimental Production of Canine Pyometra by Inoculation with <I>Escherichia coli</I> into the Uterus with the Cervix Ligated
  • 頚管結紮犬子宮への大腸菌接種による実験的子宮蓄膿症の発症試験
  • ケイカン ケッサツ イヌ シキュウ ヘ ノ ダイチョウキン セッシュ ニ ヨル
  • Experimental Production of Canine Pyometra by Inoculation with Escherichia coli into the Uterus with the Cervix Ligated

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抄録

性周期の各時期における雑種成犬38頭を用いて, 自然症例の犬子宮蓄膿症から分離した大腸菌を子宮頸管を結紮した子宮内に接種することによって, 犬子宮蓄膿症の実験的作出を試みたところ, 次のような成績が得られた.<BR>1) 子宮蓄膿症は38例中33例 (86.8%) に発生した.<BR>2) 最も多発した時期は発情休止期 (11例中11例, 100%) ならびに無発情期 (4例中4例, 100%) で, 次いで発情前期ないし発情期 (12例中10例, 83.3%) および分娩後修復期 (11例中8例, 72.2%) の順であった.<BR>3) どの時期においても高率に発症したことから, 子宮頸管を結紮することによって性周期の時期に関係なく比較的容易に子宮感染の成立する可能性が示された.

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