黒毛和種初産産子における出生後の動静脈血液ガス分圧及び血液検査値の変化

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タイトル別名
  • Changes in Arterial and Venous Blood Gas and Hematologic Levels in Japanese Black Calves from First Delivered Dam After Birth
  • 産業動物臨床・家畜衛生関連部門 黒毛和種初産産子における出生後の動静脈血液ガス分圧及び血液検査値の変化
  • サンギョウ ドウブツ リンショウ ・ カチク エイセイ カンレン ブモン クロゲワシュ ウイザンサンコ ニ オケル シュッショウゴ ノ ドウ ジョウミャク ケツエキ ガス ブンアツ オヨビ ケツエキ ケンサチ ノ ヘンカ

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抄録

黒毛和種初産産子の出生後の酸塩基平衡の動態を明らかにするため血液ガス並びに血液一般検査を実施した.供試したのは同一牧場で飼育されていた黒毛和種子牛であり,初産牛の産子(初産子牛群,n=14)と,その対照として経産牛の産子(経産子牛群,n=16)を用い,出生日を0週とし,以降1,2,4,8週の計5回採血した.動脈血は耳動脈,静脈血は頸静脈から採取し,動静脈血液ガス分圧並びに血液一般検査を実施した.4週及び8週における初産子牛群の静脈血酸素分圧は経産子牛群に比べ有意な低値であった.試験期間を通し肺胞気動脈血酸素分圧較差は両群間に差を認めなかったが,初産子牛群の動脈血酸素含量では有意な低値を持続した.また初産子牛群のヘマトクリット値,赤血球数並びにヘモグロビン量は試験期間中,経産子牛群に比べ低く,これらの項目は1週以降に両群間に有意な差を認めた.以上のことから,初産産子は経産産子に比べ出生後から貧血傾向と動脈血酸素含量の低下が持続することが示唆された.

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参考文献 (30)*注記

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