非異物性化膿性肉芽腫の犬の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Canine Non-Foreign-Body Pyogenic Granuloma
- ヒイブツセイ カノウセイ ニクガ シュ ノ イヌ ノ 1レイ
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抄録
9歳,雌の手術歴のないミニチュア・ダックスフンドが食欲廃絶,元気消失を主訴に来院した.血液検査において,白血球数の上昇と血漿C反応性蛋白(CRP)濃度の上昇が認められた.腹部X線検査,超音波検査及び腹部CT検査において胃の大弯部と,回盲部に腫瘤が確認され,外科的切除を実施した.腫瘤は病理組織学的に化膿性肉芽腫と診断され,原因となる異物や細菌は認められなかった.術後,症例は良好に経過し,一時的なCRP濃度の上昇を認めたが,プレドニゾロンの投与により臨床症状は消失,CRP濃度も低下した.第600病日現在,シクロスポリンのみの投与で良好に経過している.今後,手術歴のないミニチュア・ダックスフンドにおいても,腹腔内化膿性肉芽腫の発症を考慮する必要がある.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 65 (5), 370-373, 2012
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204713965952
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- NII論文ID
- 10030648310
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 023773904
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可