植物性蛋白源

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  • Vegetable Protein Utilization

抄録

1. 脱脂大豆中に含有されるトワプシン阻害物質その他の有毒成分の影響は, 魚類の場合にも十分考えられる。<br>2. 本試験に供試した程度の, すなわち水溶性窒素含量1.2%程度まで加熱処理を加えた脱脂大豆の, 養魚餌料への利用は有望視できると考える。このほか, 養魚向けの加工法についてさらに検討をする必要があろう。<br>3. 棉実粕中のゴシポールの影響についてはさらに突込んだ確認を行ない, 同時に養魚餌料としての活用法を工夫すべきであろう。<br>4. 棉実粕をはじめ, 植物性蛋白源中に含まれる繊維質は, それほど餌料価値の抑制因子にはならないのではないかと推察されるが, これで長期飼育した場合の魚体, 特に消化器系統に与える影響や, その負担についてはさらに検討する必要がある。<br>5. 今後の問題として, 魚類のアミノ酸要求量と植物蛋白質のアミノ酸組成の問題, 植物性蛋白源とビタミン, ミネラル, U. G. Fとの関係, などが挙げられよう。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 1966 (Special6), 97-105, 1966

    日本水産増殖学会

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