マダイ<I>Pagrus major</I> 仔魚に対する六価クロムの急性致死影響

  • 吉川 貴志
    公益財団法人海洋生物環境研究所 東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 西村 真
    環境総合テクノス株式会社

書誌事項

タイトル別名
  • Acute Toxicity of Hexavalent Chromium on the Larvae of Red Seabream <I>Pagrus major</I>
  • マダイPagrus major仔魚に対する六価クロムの急性致死影響
  • マダイ Pagrus majorシギョ ニ タイスル ロクカ クロム ノ キュウセイ チシ エイキョウ

この論文をさがす

説明

我が国においてマダイ Pagrus major の後期仔魚は,有害化学物質の海産魚類に対する急性毒性試験において,供試生物として推奨されている。しかしながら,急性毒性試験の標準被検物質である六価クロムについて,本種に対する毒性影響の知見は公表されておらず,参照すべき毒性データが整備されていない現状にある。このため,環境省の試験指針に準拠し,六価クロムの本種仔魚に対する急性毒性試験を実施した。得られた半数致死濃度は,24時間暴露に対して28 mg/l,48時間の暴露に対しては17 mg/l であると推定された。他の海産魚と比較して,六価クロムに対する本種の感受性は高いものであると判断された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 62 (3), 229-234, 2014

    日本水産増殖学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ