静岡県御前崎地先に生育するワカメの形態の季節変化と千葉県銚子産ワカメとの形態比較

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal changes in morphology of <I>Undaria pinnatifida</I> at Omaezaki, Shizuoka Prefecture, central Japan, with morphological comparison to a Choshi (Chiba Prefecture) population
  • シズオカケン オマエザキチサキ ニ セイイク スル ワカメ ノ ケイタイ ノ キセツ ヘンカ ト チバケン チョウシサン ワカメ ト ノ ケイタイ ヒカク

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説明

静岡県御前崎(南方型ワカメ分布域)に生育するワカメの形態の季節変化を明らかにするため,2006年に月1回,約15個体を採集して藻体各部位の測定を行った。1月に確認された小型の藻体にもすでに数枚の側葉,細い中肋,短い胞子葉が認められ,4月に全長(中央葉長+茎長)は232 cm,全幅(中央葉幅+最長側葉長×2)は120 cm,個体生重(付着器を除く)は945 g で最大となった。藻体は8月には消失し,12月には中肋と側葉のない卵型の幼体が再び出現した。形態比較のため,千葉県銚子(北方型ワカメ分布域の南限)でもワカメを5~7月に採集し,同様の形態測定を行った。銚子産ワカメは5月に全長206 cm,全幅110 cm,6月に個体生重777 g で最大となった。両地のワカメはともに全長が2 m を越えるほど大型であり,形態的特徴もほぼ一致し,全長に対するいくつかの測定項目の割合にも大きな違いが認められなかった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 63 (3), 261-271, 2015

    日本水産増殖学会

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