三重県英虞湾立神浦におけるコアマモ群落の構造と季節変化

書誌事項

タイトル別名
  • Structures and Seasonal Changes of <I>Zostera japonica</I> Population in Tategami-ura, Ago Bay, Mie Prefecture
  • ミエケン アゴワンリツシンウラ ニ オケル コアマモ グンラク ノ コウゾウ ト キセツ ヘンカ

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抄録

本研究は三重県英虞湾立神浦におけるコアマモ群落を対象とし,2003年7月~2004年11月の群落構造の季節変化を調べた。生産構造は年間を通じてイネ科型を示し,現存量,株密度,LAI はそれぞれ171.4~173.6 g m-2, 3,024~4,112 shoots m-2,2.8~4.1と8月に最大となった。9月には大型草体の枯死・流失により現存量,株密度,LAI が急激に減少した。2月から発芽および分枝により密度が増加し,草体の伸長とともに現存量も急速に増加した。5月からは生殖株が確認された。LMA は2~9月で高くなり,10~1月で低くなった。年間純生産量は496.6 g m-2 year-1であり,日純生産量は夏季に高くなった。立神浦におけるコアマモ群落の周年変化を生長や成熟の観点から分けると,12~4月を発芽・伸長期,5~8月を成熟期,9~11月を衰退期とすることができた。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 60 (2), 215-225, 2012

    日本水産増殖学会

参考文献 (43)*注記

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