伊豆大島におけるマクサのスポアバッグの投入時期の検討

  • 高瀬 智洋
    東京都島しょ農林水産総合センター大島事業所
  • 滝尾 健二
    東京都島しょ農林水産総合センター大島事業所
  • 木本 巧
    東京都島しょ農林水産総合センター大島事業所
  • 山口 邦久
    東京都島しょ農林水産総合センター大島事業所

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the Optimal Season to Set Spore Bags for <I>Gelidium elegans</I> (Rhodophyta) in Izu-Oshima Island, Central Japan
  • イズ オオシマ ニ オケル マクサ ノ スポアバッグ ノ トウニュウ ジキ ノ ケントウ

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説明

1)伊豆大島沿岸の2地点(波浮港,泉浜)で,1年3カ月にわたり,毎月1回,マクサのスポアバッグを投入し,胞子の着生,幼体の生育,水温観測および期間限定で堆積物の調査を行った。<BR>2)対照区との比較から,採苗器に着生したテングサ科胞子は,概ねスポアバッグ由来のマクサ胞子であることが示され,スポアバッグからの胞子放出を確認した。また,両試験地ともに,7~10月に,採苗器に多くのテングサ科胞子の着生が確認されたことから,この時期がスポアバッグの投入に適していると考えられた。<BR>3)スポアバッグを固定した土台コンクリートブロックに,両試験地ともに,マクサ幼体の着生が認められた。ただし,波浮港では,マクサはその後も良好に生長し,成熟も認められたが,泉浜では減耗した。泉浜において,幼体の減耗した時期に,堆積物の日堆積量の増加および中央粒径値の増大が観察された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 60 (2), 179-187, 2012

    日本水産増殖学会

参考文献 (33)*注記

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