濃塩水を用いたアカハタ稚魚の鰾開腔魚と鰾未開腔魚の選別

書誌事項

タイトル別名
  • Gravimetric Method for Sorting Blacktip Grouper <I>Epinephelus fasciatus</I> Juveniles with and without Swimbladder Inflation
  • ノウシオミズ オ モチイタ アカハタ チギョ ノ ヒョウカイコウギョ ト ヒョウミカイコウギョ ノ センベツ

この論文をさがす

抄録

平均全長約 5 cm のアカハタ稚魚を用いて鰾開腔魚と鰾未開腔魚それぞれの体密度を測定し,その差を利用した濃塩水による選別方法を検討した。その結果,稚魚の体密度は水温と正の相関性を示し,水温約28°Cでは密度1.090 g/cm3,約20°Cでは1.075 g/cm3の濃塩水に麻酔剤を添加して稚魚を浸漬させれば,約95%以上の鰾開腔魚は浮上し,鰾未開腔魚はすべて沈下すると考えられた。<BR>実際に,水温19.6°Cで密度1.075 g/cm3の濃塩水を用いて,平均全長約5.2 cm のアカハタ稚魚154尾の大量選別実験を行った結果,浮上個体には鰾未開腔魚が含まれておらず,鰾開腔魚の96.3%を分離することができ,実用規模でも本方法は有効であった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 60 (3), 421-425, 2012

    日本水産増殖学会

参考文献 (18)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ