魚粉低減飼料を用いた養殖環境下におけるカンパチ人工種苗の成長

書誌事項

タイトル別名
  • Growth performance of juvenile amberjack <I>Seriola dumerili</I> fed a low-fish meal diet under cage culture conditions
  • ギョフン テイゲン シリョウ オ モチイタ ヨウショク カンキョウ カ ニ オケル カンパチ ジンコウ シュビョウ ノ セイチョウ

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抄録

カンパチ種苗の中間育成期における成長に魚粉低減 EP のおよぼす基礎知見を得るため,南九州の異なる養殖漁場(根占および串間)で,カンパチ人工種苗に魚粉60%添加市販 EP および魚粉添加量を40%に低減し,植物性原料に置き替えた市販 EP を64日間給餌し,成長,生残,血液化学成分および体一般組成を調べた。その結果,両試験漁場における飼育試験終了時の成長指標(魚体重,尾叉長,肥満度および生残率)は,両試験飼料区とも同様の値を示した。試験開始時のカンパチは血液中総コレステロールやトリグリセライド量が低かったが,飼育開始後は上昇し,両試験飼料区間での大差も認められなかった。また,魚体の一般成分量は飼料間で同様であった。これらの結果から,EP をカンパチ人工種苗の中間育成に用いる場合,その魚粉添加量は40%まで低減可能であることが示唆された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 64 (1), 1-12, 2016

    日本水産増殖学会

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