ソラスズメダイの産卵生態について
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- 松岡 玳良
- 東京大学農学部水産学科
書誌事項
- タイトル別名
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- On the spawning of <i>Pomacentrus coelestis</i> JORDAN and STARKS
抄録
1) 相模湾の伊豆白浜板戸および三浦市油壼でソラスズメダイの卵および産卵生態を観察した。<br>2) 相模湾における本種の産卵期は夏, 産卵場所は浅海の岩礁地帯で, 底質が岩で幾分平坦な場所にある凹地かあるいは岩穴などの内側である。<br>3) 産卵行動は雌は磯の中層に近い所にむらがっていて, 雄が普通これらの雌を1日に1尾以上自分の巣に誘い入れて産卵させる。 さらに雄は卵をふ化するまで保護する。<br>4) 1尾の雄が保護する卵数は少ないもので1.100-1,600粒, 多いものではこの2-3倍あるらしい。 卵は付着沈性卵で 「なす型」 をしており, その長径は約1mmである。 水温25-26℃で4-5日でふ化し, ふ化直後の仔魚の全長は約3mmである。
収録刊行物
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- 水産増殖
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水産増殖 10 (3), 1-6, 1962
日本水産増殖学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204721183488
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- NII論文ID
- 130003714081
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- ISSN
- 21850194
- 03714217
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可