山形県酒田市飛島で捕獲されたニホンジネズミ(<i>Crocidura dsinezumi</i>)の採集記録と遺伝的特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Japanese white-toothed shrews (<i>Crocidura dsinezumi</i>) captured on Tobishima Island, Yamagata Prefecture, in 2015 and 2016
  • 山形県酒田市飛島で捕獲されたニホンジネズミ(Crocidura dsinezumi)の採集記録と遺伝的特徴
  • ヤマガタケン サカタシ トビシマ デ ホカク サレタ ニホンジネズミ(Crocidura dsinezumi)ノ サイシュウ キロク ト イデンテキ トクチョウ

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抄録

<p>山形県飛島において2015年と2016年に小型哺乳類調査を行い,ニホンジネズミCrocidura dsinezumiを11個体捕獲した.飛島のニホンジネズミの特徴およびその由来について検討するため,他地域の標本との外部形態の比較と遺伝的解析を行った.外部形態の比較には体重,頭胴長,尾長,耳長及び後足長,全長,尾率を用いた.遺伝的解析にはミトコンドリアDNAのcytochrome b遺伝子を用い,最尤系統樹の構築と統計的最節約ネットワークの作成を行った.捕獲した11個体のうち2個体が妊娠しており,そのうち1個体の子宮内に6個体の胎児の着床が認められた.また,遺伝的解析の結果,11個体の飛島産のニホンジネズミから2つのハプロタイプが得られた.これらのハプロタイプは先行研究で示された東日本グループに属するものの,他地域では見られない固有なハプロタイプであった.</p>

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 57 (1), 53-60, 2017

    日本哺乳類学会

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