九州におけるテングコウモリ<i>Murina hilgendorfi</i>の妊娠個体群塊の初記録と若干の生態的知見

書誌事項

タイトル別名
  • First record of a dense colony of pregnant females of the Hilgendorf’s tube-nosed bat (<i>Murina hilgendorfi</i>), with special reference to their ecology in the Kyushu District, Japan
  • 九州におけるテングコウモリMurina hilgendorfiの妊娠個体群塊の初記録と若干の生態的知見
  • キュウシュウ ニ オケル テングコウモリ Murina hilgendorfi ノ ニンシン コタイグンカイ ノ ハツ キロク ト ジャッカン ノ セイタイテキ チケン

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抄録

<p>大分県南東部の隧道内天井は,2013年~2017年の春~夏季の調査でテングコウモリMurina hilgendorfiとノレンコウモリMyotis bombinusの活動期のねぐらとして利用されていた.テングコウモリは5月~6月に10頭前後の個体が密集した集団を形成していた.この群塊は妊娠後期から末期に入った雌の集団であり,九州では初めての発見である.群塊体表の温度は単独個体よりも高く高体温を保持しており,胎児の成長促進に寄与していることが示唆された.テングコウモリは妊娠末期に移動して,他所で出産・哺育すると考えられる.</p>

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 57 (2), 323-328, 2017

    日本哺乳類学会

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