輕合金用錐に關する研究

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  • 第3報 特殊錐の形状並に穿孔條件に關する研究

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本實驗の結果を總括すると次の如くなる.<BR>1) 捩りモーメント及び突抜抵抗は捩れ角が増すに伴ひγ=40°迄急激に, 40°以上では緩慢に減少し.50°以上でな増大する傾向となる.之は推力と捩れ角との關係と同じ傾向である.次に錐角が増すに伴ひθ=140°迄急激に, 140°以上緩慢に減少し, 160°以上では寧ろ増大する傾向となる.之は推力と捩れ角との關係と全く逆の傾向である., <BR>2) 捩りモーメントと送り, 捩れ角, 錐角, 錐徑との間には次式の關係が成立する.<BR>Mt=KM・a2・Sm常数m及びKMは (50-γ) 2に比例する.叉砺は (160-θ) 2に比例する.從つて捩りモーメントの點よりはγ=40°～50°θ=140°～160°が良い.<BR>3) 突抜抵抗は.捩りモーメントの約1.6倍となる.この値は錐角に依つて變化せぬが, 捩れ角が'40°～50°外に於て鞭に大となる.<BR>4) 突抜抵抗は錐毎の2乗に比例し略々送りに正比例する.<BR>5) 以上の事柄より切削抵抗り點ではγ=40°～50°θ=130°～140°が最も良い.<BR>6).モーメント及び突抜抵抗は推力と同様に切削速度25～50m/minの間で急激に増大する.之はのみ部に護生する構成双先のためである.<BR>7) 返りの大小と突抜抵抗とは本質的關係はなく押出量と切削量 (突抜速度) に依るものである.この事は種々の場合に於て證明し得る點である.<BR>8) 推力は心の厚さに比例して増減する.<BR>9) 併し或る逸り以下になるとのみ部に蓄積する構成刄先のため推力は増加する.<BR>10) この推力の増加し初める送りは心厚が大になるに從ひ略汝々心厚の2乗に比例して大とな, る.從つて心厚大なる程大きい送りで作業すべきである., <BR>11) 壽命は心厚大になるに從急激に減少する.故に溝幅0.7Dの錐に於ては心厚は (0.15～0.2) Dにせねばならぬ.<BR>12) 溝幅は大きい程切削抵抗及び壽命共に良好、である.溝幅0.8D錐に於ては心厚は0.2D以上でも, 又胴體の二番を附けすとも (溝幅) 0.7Dの錐より良結果を得る.實際的には, 溝幅は0.75Dが適する.<BR>13) のみ角は135°～140°外では急激な切削抵抗の増大を來す.之ものみ部に構成刄先が成生するためである.更に壽命の點より考慮してa=135°～140°が良い.<BR>14) 切刄の逃げは大なる程切削抵抗が少い.約15°が適當である.<BR>15) シンニングの效果は絶大である故特殊錐の使用に際しては努めてシンニングを行つた方が良い.

収録刊行物

  • 精密機械

    精密機械 11 (133-135), 551-563, 1944

    公益社団法人 精密工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204731967488
  • NII論文ID
    130003959392
  • DOI
    10.2493/jjspe1933.11.133-135_551
  • ISSN
    03743543
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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