若手腹部救急医をいかに育てるか?

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タイトル別名
  • How Should We Develop Young Abdominal Emergency Medicine Physicians ?
  • ─現状と今後の展望─

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説明

日本の救急医療の現場では1次から3次までを対応することが多く,需要があるにもかかわらず外科医は減少し腹部救急の担い手は少ない。研修医は都会に集中し,医師も地域的に偏在,地域・病院規模的な研修の格差がある。患者の要求も多様化し意見や考え方の乖離や医療訴訟の危険も起き,外科系は敬遠されがちである。救急医を確保するためには高い職業満足度,ストレス軽減が重要で,指導医の多忙な日常診療の中での給料/業績に反映しない指導には問題がある。近年女性医師は増加しており,救急領域でも女性医師確保に向けたプログラムが必要である。今後,ITを駆使した救急医療システムの導入により重症度に合わせ適切な施設での治療が迅速に行われる可能性がある。また,e-learningがさらに発展し教育システムも様変わりするであろう。しかし,緊急手術の適応決定から手術を遂行するのは救急外科医であり,若手腹部救急医の育成は欠かせない使命である。

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