難治性腹水に対するTIPSの有効性と予後

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  • Transjugular Intrahepatic Portosystemic Shunt Versus Medical Therapy in the Treatment of Refractory Ascites

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難治性腹水は利尿剤でのコントロールが困難で腹満感,食欲低下,全身倦怠感などの重篤な症状をもたらし患者に辛苦を強いるだけでなく,1年生存率50%と予後も極めて不良である。難治性腹水に対する代表的な治療として本邦では大量腹水穿刺,腹腔静脈シャント(デンバーシャント)およびTIPSが施行されている。腹水改善率は大量腹水穿刺では30%と一時的であるが,デンバーシャントとTIPSでは80~90%と長期的な症状改善に有効である。予後の比較では大量腹水穿刺とデンバーシャントの2年生存率は30%と不良であるが,TIPSの2年生存率は60%と良好である。

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参考文献 (22)*注記

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