気腫性腎盂腎炎を合併した気腫性膀胱炎の1例

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タイトル別名
  • A Case of Emphysematous Cystitis with Emphysematous Pyelonephritis

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説明

気腫性膀胱炎や気腫性腎盂腎炎は,ガス産生菌が感染しガスが貯留する尿路感染症である。今回われわれは気腫性腎盂腎炎を合併した,気腫性膀胱炎を経験したので報告する。症例は78歳,男性。脳梗塞後のリハビリのため入院中に発熱と血尿を認め,CT検査で右腎盂と膀胱内にガス像があり,気腫性腎盂腎炎を合併した,気腫性膀胱炎と診断した。治療として尿道カテーテル留置と抗生剤の投与で軽快した。今まで報告された気腫性膀胱炎に気腫性腎盂腎炎の合併した5例全てに,水腎症または尿管拡張を認めている。気腫性膀胱炎を発症し尿管口の通過が障害されたために水腎症をきたし,感染して腎盂腎炎を併発した可能性があると考えられた。

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