Interval appendectomyの適応と至適手術時期についての検討

  • 家入 里志
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野 九州大学病院先端医工学診療部
  • 柳 佑典
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
  • 松浦 俊治
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
  • 宗崎 良太
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野 九州大学病院先端医工学診療部
  • 永田 公二
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
  • 林田 真
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
  • 木下 義晶
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
  • 橋爪 誠
    九州大学病院先端医工学診療部 九州大学病院救命救急センター
  • 田口 智章
    九州大学大学院医学研究院小児外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • The Optimal Timing and of the Optimal Treatment of an Appendiceal Mass Formed After Rediatric Acute Perforated Appendicitis

この論文をさがす

説明

腹腔内膿瘍を合併した穿孔性虫垂炎においては,術中術後合併症のリスクが高いことから,interval appendectomy(IA)の有用性が論じられている。当科のIA症例から,その適応と至適時期について検討した。対象は当科でIAを選択した10例で当院紹介時,全例で虫垂周囲の腫瘤形成を認めた。1例でドレナージ術を施行したが,他の9例はドレナージなしの待機手術とした。抗生剤3剤を投与,炎症所見軽快した後,一旦退院,腹腔鏡下IAを施行した。開腹移行例および術後合併症も認めなかった。Intervalは平均3.5ヵ月であったが,6例は待機中に再燃を認め,5例で緊急IA,1例で再保存的治療後にIAを施行した。再燃したIA症例では糞石を有している症例を多く認めた。IAは,腫瘤形成性虫垂炎の第一選択であると考えられ,3ヵ月のintervalを基本としているが,糞石症例では,緊急IAを要した症例が多いことから,intervalを短くすべきと考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204734621824
  • NII論文ID
    130004509034
  • DOI
    10.11231/jaem.32.771
  • ISSN
    18824781
    13402242
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ