緊急開腹症例の創感染に対する工夫

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Management Strategies for Preventing Abdominal Wound Infection Following Emergency Operation
  • (緊急開腹例において腹腔内の汚染状況に応じた創閉鎖法とその成績について)
  • (Method of Abdominal Wound Closure According to the Grade of Abdominal Contamination and its Results)

抄録

緊急開腹例においては,禁煙,栄養管理などが術前に十分に行われないことが多く,待機手術に比べ創感染のリスクは高くなると考えられる。また,消化管穿孔例では腹腔内汚染度は高く,術中開腹創の保護は重要である。当院にて経験した緊急開腹例を汚染状況別(イレウス・ヘルニア嵌頓,上部消化管穿孔,小腸穿孔,急性虫垂炎,大腸穿孔)に分類してウンドプロテクターの導入前後における創汚染発生率を比較検討した。イレウス・ヘルニア嵌頓,急性虫垂炎例ではウンドプロテクターの導入後,創感染発症率は減少したが,大腸穿孔例では導入後も高率であった。緊急開腹例においてウンドプロテクターは有効と考えられるが,大腸穿孔例においては,delayed primary closureなどのさらなる対策が必要と考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204734987008
  • NII論文ID
    130004508844
  • DOI
    10.11231/jaem.30.885
  • ISSN
    18824781
    13402242
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ