Abdominal Compartment Syndromeの発症要因と治療法

  • 山本 博崇
    りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センターAcute Care Surgeryセンター
  • 渡部 広明
    りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センターAcute Care Surgeryセンター
  • 水島 靖明
    りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センターAcute Care Surgeryセンター
  • 松岡 哲也
    りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センターAcute Care Surgeryセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Risk Factors for the Development and Surgical Management of Abdominal Compartment Syndrome
  • -Efficacy of Vacuum Packing Closure-
  • ─Vacuum packing closureの有用性─

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説明

要旨:背景:腹部コンパートメント症候群(ACS)は早期診断と治療が必要だが,スクリーニングの開始基準や開腹減圧術後の一時的閉腹法に関する統一された見解はない。今回われわれはACSの危険因子とvacuum packing closure (VPC)の有効性について検討した。対象・方法:2004年以降,当施設で治療したACS症例24例を対象に,背景因子を検討した。また,当施設でdamage control surgery(DCS)を行った外傷96症例を対象に,VPCの有効性を検討した。結果:ACS発症例の多くに大量輸液,凝固障害,代謝性アシドーシスがみられ,外傷症例では腹部骨盤外傷と低体温が多くみられた。一時的閉腹法の検討では,VPCは皮膚縫合に比べ術後ACSの頻度が低かった。結論:大量輸液や凝固障害,代謝性アシドーシスはACSのリスクである。開腹減圧術後の一時的閉腹法としてはVPCが優れている。

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参考文献 (14)*注記

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