特発性横行結腸穿孔による汎発性腹膜炎の1例

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タイトル別名
  • A Case of Idiopathic Perforation of the Transverse Colon

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説明

症例は76歳,女性。以前より便秘気味であった。2010年10月下旬夕方頃より腹痛出現。翌日未明,排便時に下血を認めたため当院救命救急センター受診。腹部CT検査で下部消化管穿孔を疑い緊急手術となった。横行結腸の脾弯曲側腸間膜対側部に約5cm大の穿孔部があり,多量の便塊が腹腔内に漏出していた。腫瘍性病変や憩室はなく,特発性横行結腸穿孔と診断。Hartmann手術を施行した。病理所見においても穿孔部に腫瘍性病変や憩室等は認めなかった。特発性横行結腸穿孔は比較的まれであるとされるが汎発性腹膜炎の原因として念頭に置く必要があると考える。

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