書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Internal Hernia Through a Defect of the Broad Ligament of the Uterus,Diagnosed with Computed Tomography (CT)
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抄録
症例は36歳,女性。主訴は腹痛。開腹の既往はなし。徐々に増強する腹痛にて本院を受診。急性腹症の診断にて入院となった。入院後のCT検査にて子宮広間膜裂孔ヘルニアと診断し,同日緊急手術を行った。右子宮広間膜に直径約2cmの裂孔がみられ,同裂孔に回腸末端より口側60cmの部位から約30cmにわたる小腸が嵌入していた。嵌入していた小腸の血行障害は軽度で同部を還納し,裂孔を縫合閉鎖し手術を終了した。術後経過は良好で第10病日に退院した。子宮広間膜裂孔ヘルニアは子宮広間膜に生じた異常裂孔に起因する内ヘルニアでまれな疾患である。術前診断は困難とされ,その診断の遅れから嵌入腸管が壊死をきたし腸切除が必要となることも多い。今回CTにて早期診断し得た子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例を経験したので文献的考察を加え報告する。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 28 (5), 717-720, 2008
日本腹部救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204735674624
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- NII論文ID
- 10022622006
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- NII書誌ID
- AN10426469
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可